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Muscle & Fascia Anatomy Association

マッスル & ファッシア
アナトミー協会

​理学療法における【筋】と【ファッシア】を解剖学的に理解し、学ぶ会

理学療法士について

筋肉について

ファッシアについて

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理学療法士について

理学療法士はPT(Physical Therapist)とも呼ばれ、厚生労働大臣の免許を受けて、主に病院やクリニック、介護保険関連施設で、ケガや病気などで身体に障害がみられる人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の機能回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や徒手療法、物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援するためのリハビリを担当する職種で、医学的リハビリテーションの専門職です。

治療や支援、訓練の内容については、それぞれの理学療法士が対象者ひとりひとりについて健康状態、生活機能、背景因子など様々な視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成しています。

理学療法士は動作の専門家です。「寝る」「寝返り」「起き上がり」「立ち上がり」「立つ」「歩く」などの日常生活を行う上で基本となる動作能力の改善を目指します。

 

関節可動域(ROM)の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法、自宅での生活の動作に必要な家屋環境の評価から助言まで、動作改善に必要な知識と技術を用いて、日常生活の自立を目指しています。

近年は、高齢者の介護予防、フレイル予防、健康増進、健康指導、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病に対する指導、スポーツ現場、産業分野などでも活躍しています。

​※日本理学療法士協会HPより一部抜粋

理学療法士について
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筋肉について

筋肉は動物の持つ組織のひとつで、収縮することにより力を発生させる、代表的な運動器官です。

筋肉が収縮することにより発生する力を筋力と呼び、これは収縮する筋肉の断面積におおよそ比例しており、筋肉の太さと密接に関係している他、ひとつの筋肉に関わる神経の動員数とも関係しています。

 

骨格を持つ動物の筋肉は、骨に付着して動作や姿勢に貢献する「骨格筋」、骨に直接付着せず、内臓を構成する「心筋・内臓筋」に分けることができます。意識して動かすことができるかという点で随意筋(骨格筋)と不随意筋(心筋・内臓筋)に分けられます。

骨格筋 - すべて横紋筋かつ随意筋
 

内臓筋
・横紋筋
 ・随意筋 - 舌・咽頭など
 ・不随意筋 - 横隔膜・食道の一部など
・平滑筋 - すべて不随意筋、食道の一部を除く消化管・血管など
・心筋 - すべて不随意筋、心臓

また、持久力に優れる赤筋(TypeⅠ)、パワーと速さに優れる白筋(TypeⅡa)、赤筋と白筋の中間の筋(TypeⅡb)の3種類に分類されます。

理学療法士は、この筋(特に骨格筋)に対して様々なアプローチをすることで、能力の維持向上を図っています。​

ただ、骨格筋の骨への付着は筋繊維の37%しかないことがわかっています。

筋肉について

ファッシアについて

ファッシア(Fascia)は日本では「筋膜」と訳されています。文字通り、筋肉を包み込んでいる膜です。筋肉や内臓まで全身に張り巡らされており、第2の骨格とも呼ばれています。姿勢と運動のコントロールに重要な組織であることもわかってきています。ただし「ファッシア」は「漿膜・靭帯・腱・靭帯・筋膜・結合組織等の膜構造等の総称」として認識されつつあるため、「筋膜」という訳は適切ではないと考えます。そのため当協会では「筋膜」よりも「ファッシア」という言葉を用いています。

骨格筋が骨に付着する部分は、筋繊維全体の37%しかありません。その他の63%の部分が伝える力の行方として、Thomas Findleyらによる研究の結果、筋の中腹などから筋繊維が「ファッシア」に付着しているものが多数存在していることが証明されたことにより、​ファッシアは骨格筋や内臓などの組織を膜として覆っているだけではなく、各筋肉が発生させるパワーを離れた場所まで伝達する役目も担っていることがわかってきました。

ファッシアには筋肉の10倍もの神経受容器があることもわかっており、また、ファッシアの中には血管・神経も走っています。ファッシアへのアプローチは、筋へのアプローチに加えて神経痛やしびれ・血液循環などへのアプローチも可能にしています。

​ファッシアは筋肉だけでなく内臓なども包み込んでいます。ファッシアの滑りが悪くなると筋肉や内臓も正常に働けなくなり、動くためにはより大きな筋力を発揮しなくてはならなくなったり体調が悪くなったりします。ファッシアを整えると、軽い筋力で身体を動かせるようになり、内臓も働きやすくなります。また、より広範囲の筋肉を動員することも可能となり、効率的な動作ができるようになります。

ファッシアについて
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